[報告]令和5年度「災害時外国人支援ボランティア養成講座(オンライン版)」
イベントレポート 投稿日:2024年01月05日
日時
【オンライン版】 令和5年12月24日(日) 13:30-16:40
会場
かごしま県民交流センター事務室及びオンライン(Zoom)
講師
公益財団法人箕面市国際交流協会 岩城あすか氏
対象者
・鹿児島県国際交流協会の語学ボランティア登録者
・本県在住の18歳以上で英語,中国語,またはベトナム語で日常のコミュニケーションが可能な方,国籍不問
参加者数
・ボランティア参加者 9名
・外国人避難者役 5名(イギリス,シンガポール,フィリピン,中国,ベトナム)
・避難所管理者役 4名(うち市町村防災担当職員2名)
講座内容
① 講話【災害時に必要とされる外国人支援】
② 情報選別ワーク・翻訳訓練
③ チャレンジ体験!【災害時における通訳ロールプレイ】
鹿児島県で大規模災害が起きた場合,日本語がわからず地震などの災害経験のない外国人の方が必要な情報を的確に把握することが困難になると予想されることから,今回外国人を支援するボランティア養成を目的とした講座をオンラインで開催いたしました。
12/24(日)に実施のZoomを利用したオンライン版では,箕面市国際交流協会の岩城あすか氏より,実際に阪神淡路大震災・大阪北部地震・トルコ北西部地震にて避難所運営にも精通された経験から,災害時の外国人被災者の現状や課題についてお話いただきました。
前半では,災害時に外国人被災者へ安心を届ける重要性についても学び,その後,避難所に送られてくる様々な情報を翻訳し、限られた時間の中でオンラインで送受信する訓練を行いました。
後半のロールプレイ演習ではブレイクアウトルームで4つ言語グループに分かれ,震度7の地震が発生し二日後の避難所に外国人が避難してきたという想定で,事務室内を4つの避難所に分け通訳演習を行いました。ボランティア参加者はそれぞれの言語でペアになり,外国人と避難所管理者役との通訳をし,対面版と同様に外国人の困りごとを解決していきました。参加者からは「通訳・翻訳は単純にことばを訳すだけでなく,災害時に心に寄り添う姿勢も大切だということを改めて理解できました。」「災害が起こった場合を想定して通訳のシュミレーションを行う機会というのは訓練が大切なので,本当に貴重な経験になりました。」などの感想がありました。実際の災害時においては,ボランティア通訳者の避難所臨場は困難が予想され,オンラインでの通訳支援の可能性が高く,その観点からも実態に近い演習ができました。今後も災害時のみならず,平時より外国人に対する支援の意識を拡げていける事を期待しております。
講座の様子
講義 岩城あすか氏 |
情報選別ワーク |
翻訳訓練 |
避難所ロールプレイ(英語A) |
避難所ロールプレイ(英語B) |
避難所ロールプレイ(中国語) |
避難所ロールプレイ(ベトナム語) |
集合写真 |